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OAフロアとは?種類の違いや高さ・耐荷重の選び方をわかりやすく解説

「デスク周りの配線がぐちゃぐちゃで、掃除のたびに憂鬱になる」「ケーブルにつまずいて、ヒヤッとした経験がある」——そんな悩みを抱えるオフィス担当者は少なくありません。

OAフロアは、こうした配線トラブルをまとめて解決できる「床ごとリセット」の仕組みです。しかし、いざ導入を検討してみると、種類の多さやスペック(高さ・耐荷重)の違いに戸惑い、「どれを選べばいいのかわからない」という声もよく聞きます。一度施工したら簡単にやり直せないだけに、選定ミスは避けたいところです。

この記事では、OAフロアの仕組みとメリットから始めて、種類ごとの特徴、高さや耐荷重の具体的な選び方、施工費用の相場、導入後のメンテナンスまでを体系的に解説します。専門用語はできる限り噛み砕き、実際の機器や利用シーンに照らして説明しますので、知識ゼロの方でも迷わず読み進められます。この記事を読み終えたとき、自社に最適なOAフロアの姿が具体的に見えてくるはずです。

OAフロアとは?導入のメリットと「二重床」の仕組み

まずはOAフロアの基本的な概念と、導入することで何が変わるのかを確認しておきましょう。仕組みを理解しておくと、後半のスペック選びの話がぐっとわかりやすくなります。

床下に配線を隠してオフィスを安全・美しく保つ

OAフロアとは、コンクリートの床(スラブ)の上にパネルを敷き、床面との間に空間を設けた「二重床」のことです。「フリーアクセスフロア」とも呼ばれ、その空間に電源ケーブル・LANケーブル・電話線などをすっきり収納できます。

通常のオフィスでは、配線をモールやテープで固定するか、むき出しのまま床を這わせるしかありません。これに対してOAフロアを導入すると、すべての配線が床下に隠れるため、以下のようなメリットが生まれます。

・オフィスの見た目が整い、来客への印象が向上する
・配線に足を引っかけるリスクがなくなり、転倒事故を防止できる
・踏んだり引っ張ったりによるケーブルの断線・火災リスクを低減できる
・レイアウト変更の際、床下で配線の引き直しができるため、工事の手間が少ない

働く社員の安全と快適さ、そして企業イメージの両方に直結する設備がOAフロアです。

法定耐用年数は15年?資産区分と減価償却の基礎知識

OAフロアは会計処理の観点からも押さえておく必要があります。税務上の法定耐用年数は、「建物附属設備」として分類されるケースと「器具備品」として分類されるケースで異なり、一般的には建物附属設備(電気・ガス設備等に準じた区分)として15年が適用される場合が多いとされています。ただし、取り扱いは設置状況や施工方法によっても変わるため、正確な判断は税理士や会計担当者に確認することをおすすめします。

また、オフィス移転の際にOAフロアを原状回復として撤去する場合には、別途廃棄・撤去費用が発生します。移転計画を立てる段階から、このコストも念頭に置いておきましょう。

どっちが最適?OAフロアの主要な2つの種類と特徴

OAフロアには大きく分けて「置敷タイプ」と「支柱タイプ」の2種類があります。この2つは構造が根本的に異なるため、どちらを選ぶかは費用・工期・用途を大きく左右します。それぞれの特徴をしっかり把握しておきましょう。

置敷タイプ(樹脂・コンクリート):低コスト・短工期で一般オフィス向き

置敷タイプは、クッションシートの上にパネルを並べていくだけで施工が完了するシンプルな構造です。支柱を使わないため、施工スピードが速く、コストも抑えられます。素材は樹脂製(再生ポリプロピレン)が主流で、軽量かつ取り回しやすいのが特徴です。

主な特徴は次の通りです。

・施工費用の目安:1平方メートルあたり2,500〜3,000円程度(タイルカーペット別途)
・耐荷重:2,000〜4,000N程度(製品による)
・床上げ高さ:25〜50mm程度の薄型製品が多い
・工期:20坪程度なら3〜5営業日が目安

ただし、置敷タイプは床面の凹凸(不陸)に弱く、下地が水平でないと安定して敷けません。施工前に下地処理が必要になるケースもあります。また、配線の収容量が限られるため、大量のケーブルを収めたい大規模オフィスには不向きです。一般的な執務スペースや会議室への導入に適したタイプといえます。

支柱タイプ(レベル調整式):床のガタつきを抑え重い機器にも対応

支柱タイプは、床スラブに支柱(支持脚)を固定し、その上にパネルを設置する構造です。支柱の高さを個別に調整できるため、床面に多少の凹凸があっても水平に仕上げられます。これが「レベル調整式」とも呼ばれる理由です。

主な特徴は次の通りです。

・施工費用の目安:置敷タイプの1.2〜2倍程度が一般的
・耐荷重:3,000〜5,000N、用途によっては6,000N以上の製品も
・床上げ高さ:50〜100mm以上の製品が多く、配線容量も大きい
・工期:置敷タイプより1.5〜2倍程度長くなる傾向

素材はスチール製とアルミ製が中心で、どちらも強度と耐久性に優れています。スチール製はコストパフォーマンスが高く、アルミ製は非磁性体であるため精密機器の近くでも安心して使えます。中規模〜大規模オフィスや、サーバー室・情報システム室など重量物を扱うエリアに適したタイプです。

後悔しないためのスペック選定基準:高さ(mm)と耐荷重(N)

OAフロアで最も慎重に検討すべきなのが、高さと耐荷重の選定です。この2つのスペックを見誤ると、「配線が入りきらない」「重い機器でパネルがたわむ」といった問題が起きます。しかも施工後の大幅な変更は非常に困難なため、事前の見極めが肝心です。

高さは50mmか100mmか?配線量から逆算する選び方

OAフロアの「高さ(床上げ高さ)」とは、コンクリートの床面からパネル上面までの距離のことです。一般的な製品は50mmと100mmが主流ですが、低床タイプでは25mmのものもあります。

選び方の基本は「配線量からの逆算」です。具体的には次のように考えます。

・配線が少ない(電源・LANのみ):床上げ25〜50mmで十分
・配線が中程度(電源・LAN・電話・防災系など複数):50〜70mmが目安
・配線が多い(大規模オフィスやサーバー室):100mm以上を推奨

見落としがちなのが「配線の将来的な増加」です。今は配線が少なくても、2〜3年後にリモートワーク対応で配線が増えることは珍しくありません。余裕を持たせた高さを選んでおくと、後々の追加工事を回避できます。

また、床上げ高さが増えると当然ながらドアの取り合いや既存の設備(コンセントの位置など)との干渉が生じることがあります。天井高との兼ね合いも確認しておくと安心です。

耐荷重3000Nと5000Nの違い!サーバーや複合機の配置を考慮

耐荷重の単位「N(ニュートン)」はなじみが薄いかもしれませんが、シンプルに覚えるなら「1,000N ≒ 100kg」です。3,000Nなら約300kg、5,000Nなら約500kgの荷重に耐えられる計算になります。

用途別の目安は次の通りです。

・2,000N(約200kg/㎡):デスクと椅子のみの軽量な執務スペース
・3,000N(約300kg/㎡):一般的な複合機・書庫がある標準的なオフィス
・4,000N(約400kg/㎡):大型書棚や小規模なサーバー機器を含む場所
・5,000N(約500kg/㎡):サーバーラックや通信機器等を集中設置するエリア

ここで重要なのは、耐荷重の数値が「均等に分散された荷重」ではなく「集中荷重(一点にかかる力)」で評価されているという点です。たとえば、複合機は本体重量が70〜100kgほどある製品も多く、その重量が4本の脚に集中してかかります。「うちの機器はそれほど重くない」と思っていても、実際には1平方メートルあたりに換算すると想定より大きな負荷になるケースがあります。

設置予定の機器リストを作り、メーカーのカタログで重量を確認してから耐荷重を選定するのが最も確実な方法です。

素材で変わる「歩行感」!フワフワ感や足音を抑えるためのポイント

意外に見落とされがちなのが、素材の違いによる「歩行感」と「音の問題」です。OAフロアの上を歩くと、素材によって踏み心地や音の響き方が大きく異なります。

・樹脂製:軽量で柔らかい踏み心地。コストは低いが、重い機器を置くとたわみやすい。歩行音が響きにくい面も。
・スチール製:剛性が高く、しっかりした踏み心地。重い机や書庫を置いても安定している。金属音が響きやすいため、上質なタイルカーペットとの組み合わせが有効。
・アルミ製:スチールより軽量かつ高強度。磁気の影響を受けないため精密機器がある部屋に最適。価格は最も高め。

「フワフワして不安定な感じがする」「歩くたびにパタパタ音がする」という不満はOAフロアあるある問題です。こうした歩行感への不安がある場合は、樹脂製より剛性の高いスチール製やアルミ製を選ぶ、あるいは防音性の高いタイルカーペットを合わせることで改善できます。ショールームやサンプルで実際に踏み心地を確かめてから発注するのが理想です。

OAフロアの施工手順と導入にかかる費用の目安

スペックが決まったら、次は施工の流れと費用感を把握しておきましょう。「思ったより高かった」「工期が長くて業務に支障が出た」とならないために、事前に全体像をつかんでおくことが大切です。

現地調査から仕上げのタイルカーペット設置までの流れ

OAフロアの施工は、おおむね以下の流れで進みます。

①現地調査:床面の広さ・不陸・既存設備の状況を確認
②下地処理:クラックや段差のある箇所をパテ埋め・モルタルレベリングで補修
③支柱または下地シートの設置:支柱タイプは支持脚をピッチ300〜600mmで固定
④パネル設置:パネルを隙間なく敷き詰め、水平・目地を確認
⑤床下配線:電源・LAN・電話線を配線し、コンセントボックスを指定位置に設置
⑥仕上げ材施工:タイルカーペットやビニル床材を貼り付け
⑦最終確認:段差・がたつき・目地のチェックとクリーニング

工期の目安は、20坪・居抜き・下地補修なしのケースで3〜7営業日です。面積が広いほど、また下地処理が必要なほど工期は延びます。

施工単価を左右する「不陸(床の凹凸)」と「搬入条件」

OAフロアの施工費用は一概にいえませんが、仕上げ材(タイルカーペット)を含む場合の目安はおおむね1平方メートルあたり6,500〜16,000円です。タイルカーペットを除いた場合は4,000〜13,000円程度になります。この幅が大きいのは、以下の要因によって費用が大きく変わるためです。

・不陸の程度:床面に凹凸がある場合、下地処理(パテ埋め・レベリング)で1平方メートルあたり1,000〜3,000円の追加費用が発生することがある
・搬入条件:エレベーターの有無、廊下の幅、搬入時間の制限など、ビルの条件によって変わる
・施工面積:小規模(10坪未満)では単価が上がる傾向があり、大規模(50坪以上)では割安になりやすい
・既存床の撤去:居抜きで以前の床材を撤去する場合は廃棄費用が追加

正確な費用を知るには現地調査が不可欠です。複数の業者に見積もりを依頼し、内訳を比較することをおすすめします。

導入後に困らないためのメンテナンスと注意点

OAフロアは導入して終わりではありません。長く快適に使い続けるためには、日常的なケアと万一のトラブルへの備えが必要です。また、賃貸オフィスの場合は退去時のルールも確認しておく必要があります。

床下の埃対策とネズミ被害を防ぐためのポイント

OAフロアの床下は密閉されているように見えて、実際にはパネルの隙間からホコリや小虫が入り込みやすい構造です。特に施工から数年が経つと、床下に綿埃が堆積してくるケースがあります。ホコリが配線に絡みつくと通信障害や発熱の原因にもなりかねません。

OAリフト(専用工具)でパネルを外し、年に1〜2回は床下の清掃を行うことが推奨されます。また、ビル内にネズミが生息している場合、OAフロアの床下空間はネズミの通り道になることがあります。配線の被覆をかじられる「ネズミ害」は、ある日突然ネットワークが落ちるという深刻な事態につながります。ビル管理会社と連携した防鼠対策や、床下への防鼠材の設置を検討しましょう。

レイアウト変更時に自分でパネルを外すための専用工具

OAフロアのパネルは手では外せません。「OAリフト」または「パネルリフター」と呼ばれる専用工具を使って、端部からパネルを持ち上げて外します。この工具はホームセンターや通販で入手でき、価格は数千円から数万円程度です。

レイアウト変更の際に自社でパネルを外す予定がある場合は、施工業者から工具を譲ってもらうか、あらかじめ購入しておきましょう。パネルを外せる状態であれば、床下配線の変更や追加を比較的自由に行えるのがOAフロアの大きなメリットです。ただし、作業時には配線を傷つけないよう慎重に扱うことが大切です。

退去時の原状回復は必要?賃貸オフィスのルール確認

賃貸オフィスにOAフロアを導入した場合、退去時の原状回復の範囲が問題になることがあります。テナント工事として施工したOAフロアは、原則として「原状に戻す(撤去する)」ことが求められるケースが多いです。撤去・廃棄費用は施工費と同等、あるいはそれ以上になることもあるため、見落とせません。

一方、ビルオーナーとの交渉次第では、OAフロアをそのまま残置できるケースもあります(特に次のテナントにとってメリットになる場合)。契約書の原状回復条項を事前に確認し、不明点はビルオーナーや仲介業者に直接確認しておくことを強くおすすめします。

オフィス移転のコストを抑えるなら「OAフロア済み居抜き物件」

ここまで読んでOAフロアの導入を前向きに検討している方に、もう一つの選択肢をお伝えします。それが「OAフロアがすでに施工されている居抜き物件」への移転です。

施工済み物件なら初期費用を数百万円単位で削減できる

OAフロアの施工費用は、面積や仕様によって異なりますが、30〜50坪規模でも数百万円に達することは珍しくありません。これを新規オフィスに移転するたびにゼロから発注していると、コストが膨らみます。

その点、前テナントがすでにOAフロアを施工済みの居抜き物件であれば、この費用そのものがかかりません。床下インフラを丸ごと引き継げるため、移転後すぐに配線整理された環境で業務をスタートできます。特にIT系企業やスタートアップのように多くのLAN・電源配線が必要なオフィスでは、既存のフロアインフラを活用できる居抜きは非常に合理的な選択です。

居抜きROOXで「既存の床インフラ」を賢く再利用

居抜きオフィスの仲介に特化した「居抜きROOX(inuki-roox.com)」では、OAフロア施工済みの居抜き物件を多数取り扱っています。物件ごとの設備状況(OAフロアの有無・高さ・耐荷重など)を事前に確認できるため、移転計画の初期段階から床インフラを加味したコスト試算が可能です。

「内装コストをできるだけ抑えたい」「スケルトン物件から作り込む予算はないが、きれいな環境で働きたい」——そんな要望をお持ちであれば、まずは居抜きROOXで条件に合う物件を探してみることをおすすめします。移転コストの大幅な削減と、快適な床環境の確保を同時に実現できる可能性があります。

まとめ:自社に最適なOAフロアで理想のワークスタイルを実現しよう

OAフロアは「配線を隠す床」という単純な設備ではなく、オフィスの安全性・快適さ・将来的な拡張性を左右する重要なインフラです。この記事で解説した内容を振り返りましょう。

・OAフロアは床下に配線を収容する二重床で、転倒防止・美観・レイアウト変更の容易さが主なメリット
・種類は「置敷タイプ(低コスト・短工期)」と「支柱タイプ(高耐荷重・不陸対応)」の2つ
・高さは配線量から逆算して選び、将来の増配線も見越した余裕を持たせる
・耐荷重は設置機器の重量を事前に確認し、3,000N(一般オフィス)〜5,000N(サーバー室)を目安に
・施工費用はタイルカーペット込みで1平方メートルあたり6,500〜16,000円が目安。不陸や搬入条件で変動する
・導入後は年1〜2回の床下清掃とネズミ対策を忘れずに
・賃貸オフィスは退去時の原状回復条件を事前に確認
・OAフロア施工済みの居抜き物件を選べば、初期費用を大幅に削減できる

OAフロアの選定は、導入後に後悔しないために「今どうしたいか」だけでなく「3〜5年後にどう使うか」まで見据えた判断が必要です。不明点があれば、複数の専門業者に相談しながら進めることをおすすめします。

配線の整理されたスッキリした床環境は、社員のモチベーションにも、業務効率にも確かな影響を与えます。ぜひこの記事を参考に、自社にとって最適なOAフロア選びを進めてください。

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